春の星空案内    方角別の図はこちら  東の空  南の空  西の空  北の空春の星空解説
 冬の夜は寒くて、そう長く星を見ていられなかったという人も、このころは気楽に星をながめられるようになったのではないでしょうか。春の空は冬の冷たいすきとおった空とちがって、暖かみのあるやさしい空になっています。これは春をむかえた君自身の心持ちと春がすみのせいでしょう。
 春の星空ではまず「北斗七星」を見つけましょう。北の空を見上げると、水をくむのに使うひしゃくの形にならんだ7つの星に気がつくでしょう。これが有名な「北斗七星」です。
 これが見つかれば春の星座はトントンびょうしに見つかります。ひしゃくの柄(手で持つところ)のカーブをそのままのばしていくと、黄色っぽい明るい星があります。これがうしかい座の1等星アークツルスです。アークツルスまでのばした線をそのままさらにのばすと、今度は白い明るい星にぶつかります。これがおとめ座の1等星スピカです。今たどってきた、夜空を大きく横切るカーブを“春の大曲線”とよんでいます。
 今度は右上の図のように、アークツルスとスピカ、それにしし座のデネボラを結んで大きな三角形を作ります。これが“春の大三角”です。
 春の大三角に使ったデネボラはしし座のしっぽにあたります。デネボラの西に目をうつすと、“?”マークをひっくり返した形に星がならんでいるのがわかると思います。西洋の草かりがまの形に似ているので、“ししの大がま”といいます。
文と図/星の手帖社刊「四季の星座百科」より


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